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Index 一章 二章 三章 四章 解説
一章 重慶爆撃
一九三七年一二月、中国の首都南京は日本軍の手に落ちた。
しかし国民政府は首都を重慶に移しあくまで抗戦を続ける覚悟を示した。
この時から重慶は中国の自由のための戦いのシンボルとなった。
日本軍は一九三八年末から重慶に本格的な空襲を開始したが、この空襲は終始、中国の抗戦意欲を挫くために行われた点できわめて特異なものであった。
重慶空襲は、七〇万の住民の住む大都会に対する無差別爆撃で、軍事目標より住民を目標にしたテロ爆撃であった。
長江（揚子江）と嘉陵江にはさまれた半島状の人口密集地がとくに狙われたのも空襲の性格を物語っている。
空襲は断続して四三年夏まで五年間続いた。その間、日本陸海軍機のべ九五〇〇機が来襲、二万一五〇〇個の爆弾を落とし、市民二万六〇〇〇人を死傷させたとされている。
しかしそれには一九四一年六月五日の空襲の時、防空壕に避難して窒息死した市民数千人は含まれておらず、実際の被害はもっと多いものと考えられている。
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日本軍機の爆撃で燃え上がる重慶のアパート。
当日は日中戦争開始3周年。
日本軍
は依然とL.で前進を続け、中国軍も頑強に抵抗している。
1949排年7月7日（AP） |
3ヵ月問続いた日本軍機の重慶爆撃は、1940年8月23日までの5昼夜の連続爆撃で頂点に達した。
廃墟の町を歩く重慶市民＝1940年9月11日（AP） |
重慶市内の石段の上に並べられた市民の遺体。
日本軍機の爆撃を避けて防空ごうに避難していたが、
換気装置の故障の故障で500人（公式発表）が窒息、
または踏み殺された。爆撃は5時間続いた
＝1941年6月5日（ACME) |
重慶の商業地区で爆撃で燃え上がる
建物の消火に当たる重慶の消防隊。
彼らの英雄的な行動はレイ・スコットの
カラー映画「KUKAN」で紹介された
＝1941年6月29日（クレジット不明） |
中国・重慶・望竜門の米国赤十字の施設。
1941年6月29日、日本軍機に爆撃された
＝1941年7月23日(Thomas Kwang) |
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日本軍機の爆撃を受けた重慶の英国大使館。爆撃でブラックバーン一等書記官ら
三人が負傷、中国人雇員二人が死亡した。爆弾は米国領事館近くにも落下した。
＝1941年8月20日（ACME） |
空襲警報が解除され、山の防空ごうから出てきた重慶市民
＝1942年4月!5日
(ACME) |
日本軍機の爆撃で焼け出された重慶の中国人避難民母子
＝1942年5月26日受
信(Thomas Kwang) |
重慶市内の破壊された家屋
＝1942年5月26日受信（Thomas Kwang） |
重慶市内で作業中の重慶消防局の消防士
＝1942年5月26日受信（Paul･G･Guillumette) |
重慶で家を失った市民
＝1942年5月26日受信（Thormas Kwang） |
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