連合国軍の中国戦線における反攻計画は、在華基地からの空軍による反攻を重視するものと、ビルマを日本軍から奪回してインド方面の連合国軍との連携を強化し、中国の抗戦体制を強化してゆこうとする方向の二つがあった。
太平洋戦争がはじまるまでに義勇隊の名前でアメリカ人飛行士が中国戦線に参加していたが、開戦後は「空飛余タイガー」の勇名の下に活躍した。
始めは戦闘機を主としたが、後Ｂ24、Ｂ29など長距離爆撃機の出現にともない、在華日本軍ばかりでなく戦線からはるか離れた台湾、日本本土などにたいする戦略爆撃も行われた。
ビルマでは、米式装備で訓練された新軍がイントからフーコン河谷へ進入し、蒋介石もこれに呼応しサルウィン河（怒江）をこえて、精鋭部隊を雲南省からビルマに進撃させた。
ビルマ作戦は中国の犬勝利に終わり、中国軍に自信を持たせた。
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中国南西部の某所。水田の中の道を走る米軍のジープに
親指を立て「テイン・ハオ」と叫ぶ中国の子どもたち。
「ティン・ハオ」は「ベリー・グッド」の最高の表現で、
前線に向かう米軍にはよく理解できた
＝1944年4月24日（米陸軍通信隊撮影） |
米陸軍航空隊の日本爆撃の発進基地となった中国の飛行揚。
滑走路の建設は中国人労働者の手作業による人海戦術で完成した。
写真の爆撃機は、説明ではB29「空飛ぶ要塞」となっている
が、誤りで、Ｂ24重爆撃機リペレーター
＝1944年4月16日
（注）1943年11月末、江西省遂川を発進したＢ24爆撃機が台湾の新竹を爆撃、
1944年
年6月には四川省成都を発進した重爆撃機B29「空飛ぶ要塞」が北九州を初爆撃した。
ACME
のフランク・キャンセラー記者が代表撮影＝1944年3月31日（ACME）
|
中国西部の米第20爆撃集団の滑走路建設に駆り出された中国人労働者。
川
原の石を手で敷き詰めた＝1944年7月17日受信（ACME） |
米航空隊基地脇のガソリン集積所上を飛ぶＣ46輸送機。
ガソリンは列車で運ばれ、ドラム缶に入れて輸送機に積み込まれて
中国へ送られ、一部はタンク車で軍用機に給油される
＝1944年4月21日(ACME) |
レッカー車とフォークリフトで米軍のＣ46輸送機に
積み込まれる武器運搬車。
重量
5250ポンドの車両を狭い搭乗口から
積み込むのはかなりの技術が必要だ。
米軍基地から中国戦線に運ばれる
＝1945年4月15日(ACME) |
中国の米陸軍航空隊基地。
滑走路に敷く砕石を天びん棒でかつぐ少年。
飛行機はＢ25軽爆撃機
＝1943年6月27日（AP） |
河北省蔚県の米陸軍航空隊基地で米爆撃機の
内部を大人に持ち上げられてのぞく少年
＝1945年9月（ACME） |
ひげ剃りを初めて見る中国の子どもたち。
後ろの少年はズボンがずり落ちそうになっているのも
気がつかないほどだった。
モデルは米軍Ｙ部隊作戦参謀のコロンバス少佐
＝1944年8月20日受信（クレジット不明) |
雲南省騰冲の奪回作戦中に日本軍から奪った
兵器や日章旗を見せる連合軍兵士。
機関銃は騰冲を占領した日本軍が連合軍から奪った米国製。
連合軍の騰冲奪回
作戦は5週間かかり、日本兵2000人が戦死した
＝1944年10月3日 (ACME) |
雲南省騰冲市内で壊れた家の陰から前進する兵上を援護する中国軍兵士。
騰冲はサルウィン川（中国名怒江）作戦の重要拠点の一つで、
日本軍は撃退されるまでここを二年間占領していた
＝1944年10月12日（AP） |
雲南省騰冲の城門の連合軍部隊陣地を通る中国軍の負傷兵。
城門は連合軍
が制圧したが、市内ではまだ戦闘がつづいている｡
ACMEフランク・キャンセラー記者が代表撮影
＝1944年10月4日（ACMK) |
激戦の騰冲で負傷、救急班の治療を受ける中国軍兵士。
ACMEプランク・キャンセラー記者が代表撮影
＝1944年10月4日(ACME) |
米中連合軍が奪回した騰冲で日本軍に向けバズーカ砲に弾をこめる中国軍兵士
＝1944年10月9日（ACME） |
雲南省騰冲の古寺のなかで仏像に囲まれながら武器の手入れをする中国軍兵士。
ビルマ（現ミャンマー）国境東方の|騰中は連合軍が日本軍から最初に解放した都市となった
＝1944年10月4日（ACME） |
雲南省膃冲で山上の米中連合軍砲兵に75ミリ砲弾を運ぶ中国人。
ACMEフランク・キャンセラー記者が代表撮影
＝1944年10月4日（ACME） |
奪回した雲南省騰冲の町を進む中国軍部隊。
ACMEフランク・キャンセラー記者が代表撮影
＝1944年10月3日（ACME） |
連合軍が奪回した雲南省騰冲に帰り、自分の家の跡に立つ住民。
ACMEフランク・キャンセラー記者が代表撮影
＝1944年10月4日（ACME） |
廃墟となった雲南省騰冲市内を通り、前線へ弾薬を運ぶ中国軍兵士。
ACMEフランク・キャンセラー記者が代表撮影
＝1944年10月4日(ACME) |
日本軍から奪回した雲南省騰冲の町に帰り、
子どもに食事を与える母親
＝1944年10月12日(AP) |
雲南省騰冲が日本軍から奪回された後、
手荷物を担ぎ帰ってきた少女
＝1944
年10月12日(AP) |
香港上空で米陸軍第14航空部隊の中型爆撃機Ｂ24リベレイターと
Ｂ26ミッチェルを狙って急旋回する日本軍の戦闘機｡
日本軍は、太平洋戦争開始と同時に補給船団をニミッツ提督の
米太平洋艦隊から守るため、香港に侵攻し、占領していた。
中国に基地を置くクレア・シェンノート陸軍少将指揮の
米陸軍第14航空部隊が
1944年10月16日香港を､奇襲攻撃、
32000トンの日本軍艦船を撃破した。
写真下は香港島、くぼみは英海軍基地、対岸の九竜半島の右で
ドックと鉄道操車場が燃え上がっている｡
海峡では日本軍のタンカーが沈没、油が浮いている
＝1944年10月26日（ACME） |
香港爆撃の後離脱するシェンノート少将指揮の
米陸軍第14航空隊のＢ24中型爆撃機。
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月16日の爆撃で船舶など32000トンを沈めたが、
2回目の試算ではさらに!6000トンが撃沈トン数に加えられた
＝1944年10月26日、米海軍撮影（ACME） |
