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四章　日本の降伏と中国の民衆

　一九四五年八月一五日、日本はポツダム宣言を受諾し連合国に無条件降伏した。
　中国では九月九日に南京で日本の支那派遣軍が国民政府にたいする降伏文書に調印し、ようやく日本との戦争は終った。
　前後して各地の現地車司令官により日本軍の降伏受入れ、武装解除もおこなわれた。
　しかし新しい対立も始まりつつあった。
　日本の降伏直前、対日参戦したソ連軍は東北（満州）を占領し、関東軍の降伏を受入れるとともに約五〇万の日本兵を捕虜としてシペリアに送った。
　日本軍の占領地域に広大な解放区を建設していた中国共産党は独自に日本軍の降伏受入れと武装解除に当ろうとした。
　そのため戦後の中国で指導権を握ろうとする国民政府との対立が発展した。抗日戦争の終結は新たな国共内戦の開始と直結していった。

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	湖南省芷江で降伏文書を読み上げる国民政府軍の蕭毅粛総参謀長。 文書はこの後日本軍に手渡された。 左から国民政府軍付き米軍参謀長ヘイドン・ボートナー准将、蕭元帥、 Len hsin国民政府軍参謀次長、通訳のWong ｈsin国民政府軍少佐 ＝ 1945年9月10日、国民政府情報部撮影(ACME)
瀋陽の日本軍航空隊基地に散乱している戦闘機群。 基地はソ連軍が撤退したあと、中国軍が接収した ＝1946年4月4日（AP）

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米軍に拘留され、軍事裁判を待つ日本軍将校17人のうちの4人。 容疑は虹口地区での米軍パイロットに対する残虐行為 ＝1946年2月15日（ACME）
南京の中央軍官学校で行われた日本軍の降伏式 ＝1945年9月23日受信（ACME）
降伏式で文書に署名する何応欽国民政府軍全軍総司令 ＝1945年9月23日受信（ACME）
1945年10月6日、天津での降伏式で次々とテーブルの下に軍刀を置く日本軍将校 ＝1945年11月3日米海兵隊撮影（ACME）
天津で国民政府の蒋介石総統を代表して日本軍の降伏文書に 署名する米海兵 隊第3水陸両用部隊司令官のケラー・ロッキー中将 ＝1945年11月2日、米海 兵隊撮影(ACME)	天津で降伏文書に署名する日本軍の内田中将 ＝1945年11月3日受信、米海兵隊撮影（ACME）

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中国青島で日本に帰る米軍上陸用舟艇に乗船前、 米海兵隊員の身体検査を受ける日本軍捕虜 ＝1946年1月9日、米海軍撮影(ACME)	香港九竜で自分の手荷物を引きながら収容所に向かう日本兵。 連合軍の捕虜となった。 収容所は前は連合軍捕虜が収容されていた ＝1945年10月16日、米 陸軍撮影(ACME)
上海の香港路で防壁を崩して運ぶ日本軍捕虜。 防壁は連合軍の進撃を阻止するために作られたが、 終戦のため使われることはなかった ＝1945年10月17日1(ACME)
奉天（現瀋陽）の廃墟の中で発見された日本兵一○人の遺体。 誰にどうやって殺害されたかは不明 ＝1946年3月8日（ACME）
半旗の星条旗が翻る中国西部の米軍墓地｡ 乗組員が葬られている ＝1945年5月30日受信。米陸軍航空隊撮影
錦州から瀋陽に向かう列車の屋根まで鈴なりになった中国避難民。 ロシア人がこの地域から、状態の良い客車を全て持ち去り、 残された客車は配管、暖房設備、座席もないいものばかりだった ＝1946年3月8日(ACME)

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錦州から瀋陽に避難するため列車に乗り込む市民。 200キロ近い道のりだ が24時間から40時間かかる。 その間、乗客の中には気温零度前後の中、 客車の屋根で過ごすものもいた ＝1946年3月19日（ACME）	食事も着るものも住家も粗末な中国の少女 ＝1946年5月18日（ACME）
空になった食器を持ち、まだ食べつづける友達を児る少年 （場所不明) ＝1946 年5月18日(ACME)	米陸軍の機関誌「ヤング」をさかさまに見る3人の子どもたち。 よくわか らないが面白そう＝ 1945年6月24日(ACME)
湖南省の長沙の川岸に集まり、故郷に帰るため ジャンクやサンパンを待つ各地からの澱雅民 ＝1946年5月18日(ACME)
わずかな手荷物を袒ぎ、赤子を背負って避難場所を探す中国の若夫婦 ＝1946年5月18日 （クレジット不明）