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5 その他ヨーロッパ諸国の爆撃機
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AERO A304＝アエロA304
●全備重量：4,350kg 全幅：19.20m 全長：13.21m エンジン：ウオルター「スーパーキャスター」430馬力2武装：7.62mm機銃2
乗員：3 最高速度：325km/h（高度2,000m）実用上昇限度：6,300m 航続距離：1,200km 爆弾搭載量：300kg
チェコスロバキア製軽爆撃鉄で、1938年にチェコスロバキア空軍に配備された。
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爆撃機は戦闘機に比べて費用がかさむ。
それにもかかわらず、列強以外のヨーロッパ諸国もまた、数種の型の爆撃機を設計、生産し、第二次世界大戦の初期に使用した。
一九三八年、チェコスロバキア空軍の最新型の航空機は、民間定期旅客機用原型機をもとにしたアエロＡ304爆撃機であった。
これは三人乗りの偵察兼軽爆撃機で、爆弾を三〇〇キロ搭載できた。
ドイツに占領された後、それまでに生産された数機が、練習機としてブルガリア空軍に引き渡された。
一九三八年にオランダ空軍に、フォッカーＴＶ双発戦闘爆撃機が少数配備されたが、一九四〇年五月十日のドイツ軍のオランダ侵略の後、ドイツ軍によって残らず接収された。
もう一つのフォッカー機、爆撃用の双発ＧＩＡは、主に爆撃兼要撃機として設計されたものである。
ヨーロッパ諸小国の手になる最も注目を集めた爆撃機は、一九三六年に初飛行を行なったポーランドのＰＺＬ・Ｐ37「ロス」で、この種の航空機の中で最も小型で、最も高速なものの一つであった。
爆弾を機体の無負荷重量と同じ二五六〇キロまで搭載することができた。
約四〇機のこの型の機は、一九三九年、ポーランド空軍の作戦行動に従事し、ポーランドが最終的に降伏するまで、ドイツ軍に多大の損傷を与えた。
残った機は、ルーマニア空軍に接収され、戦争中、ソ連攻撃に使用された。 |
FOKKER TV＝フォッカーTV
●全備重量：7,240kg 全幅：21m 全長：16m
エンジン：ブリストル「ペガサス」925馬力2
武装：7.9mm機銃5または20mm機関砲1と7.9mm機銃4
乗員：5 最高速度：417km/h（高度3,000m）実用上昇限度：7,700m
航続距離：1,600km爆弾搭載量：1,000kg
オランダで生産されたこの種の爆撃機の多くは、1939年には
時代達れになっていたが、まだオランダ空軍に配備されており、
オランダが侵略される以前には、賞讃に値する働きぶりを示した。
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PZL P37 LOS B＝PZL P37「ロス」B
●全備重量：8,900kg 全幅：17､93m 全長：12,93m エンジン：「ペガサス」20、918馬力2 武装：7.7mm機銃3 乗員：5
速度：444km/h（高度3,400m） 実用上昇限度：6,000m 航続距離：1,500km 爆弾搭載量：2,580kg
この全金属製応力外皮の中型爆撃機は、戦前にポーランドで生産された最も優れた機の1つであり、
ポーランドが降伏する以前は、侵略してきたドイツ陸軍に多大な損害を与えた。
LWS6 ZUBR＝LWS6 ZUBR
●全備重量：6,880kg 全幅：18.50m 全長：15.40m エンジン：P2L｢ペガサス｣8、680馬力2 武装：7.7mm連装機銃3
乗員：4 最高速度：380km/h(高度4,500m)実用上昇限度：8,000m 航続距離：1,250km 爆弾搭載量：1,000kg
この1930年代後半のポーランドの中型爆撃機は、機体構造が貧弱であったため完全な失敗作であった。
そのため、ドイツ軍がポーランドに侵略してきた時、ほとんどの機が、戦闘を行なえる状態ではなかった。
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