9 東京狭山で見つけた天誅組の門

西武球場に西武ー日本ハム戦を見にでかけた。まだ試合開始まで時間があったので、周辺を散歩した。西武球場は東京の貯水池の狭山湖の湖畔にあり、周辺は緑に囲まれた公園になっている。その中に狭山山不動寺というお寺があった。
　この寺は日本各地の寺院で残せなくなった建物を移設して保存している寺院建物博物館のようなお寺であった。その中の１つに奈良県五條市の天誅組で有名な桜井寺の門を見つけた。五條市の中心部にある桜井寺が過去の国道工事で境内が削り取られた時、歴史的遺産をつぶすに忍びずここに移設されたのであろう。

西武球場駅を出て左手に西武ドーム、右手に狭山山不動寺の表門がある。この門は２代将軍家忠の御陵である東京芝の東照宮に建立されていたものがここに移設された。	境内には他に家忠の奥方で秀吉の側室淀の妹でもあるお江与の方の御陵の門、毛利家の江戸屋敷の門、井伊直孝を祀る弁天堂、井上馨の還暦祝いの羅漢堂などが全国各地から移設されている。

桜井寺の門は不動寺の裏門になっており、この先は宮崎アニメで有名なトトロの森の狭山丘陵と狭山湖になっている。	桜井門の脇には桜井寺と天誅組に関する史実が記載された案内板が掲示されている。

外側から見た桜井門と狛犬で柱には消えかかっているが天誅組本陣跡の看板がかかっている。	門の上部に施された木彫りにも長年の風雪の影響が見られる。

桜井門の右後ろの青い屋根は羅漢堂、その後方の大きな白い屋根は西武ドーム。	不動寺に隣接したユネスコ村のＵＦＯからみた狭山湖とトトロの森。このあたりは景観保護地区で観覧車や展望タワーが造れないためか、巨大なクレーンで持ち上げるUFOのみが周辺を一望できる。